アメリカ車 2017 1 29

 アメリカ車は、日本で売れるだろうか。
結論から言えば、「売れない」ということになります。
それは、日本人の好みとアメリカ人の好みが大きく違うからです。
 自動車評論家の国沢氏は、公式サイトで、こう書いています。
トヨタやホンダのアメリカ向けモデルを見ればわかる。
現在も、カムリやアコードというアメリカでのベストセラーカーを
日本国内で販売しているけれど、トヨタをもってしても毎月数百台しか売れない。
ホンダの場合、アメリカで生産したモデルを何回か日本に持ってきて販売したものの、全て失敗。
(引用、以上)
 実に、説得力ある説明です。
しかし、「だから、アメリカ車は、日本で売れない」と説明しても、
トランプ大統領には通用しないかもしれません。
「言い訳は聞きたくない」の一言で終わりかもしれません。
 そこで、国沢氏は、
日本でも売れるかもしれないアメリカ車の候補を挙げています。
 おそらく日本で売らなければならなくなるだろう新型キャデラック『CT6』に試乗してみた。
CT6は、レクサスLSやベンツSクラス、BMW7シリーズと同じクラスに属している。
 試乗してみたら、一般的な「アメリカ車」のイメージと全く違う。
伝統的に「アメリカ車の中でもキャデラックだけは別格に良い」と言われているとおり、
乗り心地などレクサスLSを相手にしないほど滑らか。
インテリアのクオリティや、BOSEのオーディオだって素晴らしい。
積極的に推奨したいほどの仕上がりである。
(引用、以上)
 日本企業は、役員専用車に、
キャデラックを採用してはどうでしょうか。
 これで、トランプ大統領のメンツが立つというものです。
また、トヨタやホンダや日産を守るためです。
これで日本の国益を守れるならば、安い買い物です。
 さて、国沢氏は、日本の非関税障壁を指摘しています。
アメリカからクルマを持ってきてナンバーを取ろうとすると、大変な作業である。
 例えば、排気ガス。
アメリカ基準が日本より厳しいのなら、アメリカ仕様に関しては排気ガス試験など不用のはずだ。
本来なら工場から出荷された車で証明書があればナンバーは取れるし、
書類のある中古車も名義変更や車検継続が可能。
 それなのにアメリカからクルマを輸入した場合、
国土交通省は「排気ガス規制は通っていない」と判断する。
 つまり日本側で再計測しなければならないのだった。
これには数十万円の費用がかかってしまうため、簡単に持ってくることなどできない。
 車体に関しても、安全基準が同じであれば、本来ならヘッドライトさえ左側通行用に交換するだけで良い。
けれどヘッドライトに留まらず、車検場で様々な注文を付けられることになる。
 正規輸入車であっても同じ。
キーレスエントリー一つとっても「周波数帯が違うからダメ」と全交換を強いられる。
今や盗難防止機能とセットになっているスマートキーは、気軽に交換できるシステムではない。
しかも他に全く影響与えないほど微弱なのに。
電波法に合わせるだけで1台あたり10万円以上掛かるというのだから立派で高い障壁だと思う。
(引用、以上)
 アメリカは、日本の非関税障壁をよく調べています。
今までならば、アメリカは黙認したでしょうが、
相手がトランプ大統領になると、通用しないでしょう。
 トランプ氏は、歴戦のビジネスマンだったので、
何がビジネスの障壁になっているのかについて関心が高いでしょう。
 こうした問題は、相手が政治家ならば、うまく、ごまかせますが、
トランプ氏は、まだビジネスマンでしょう。
だからこそ、何がビジネスの障壁になっているのかと考えるでしょう。

















































































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